山手線のキセキ

先日東京で山手線に乗った時のこと。

とある駅で、少しゆっくりと電車は停車していた。
そして、まもなく発車します、の合図が鳴った時、
USAGI の左3席くらい離れたところに座っていた女の子が
慌てて立ち上がり、ダッシュで電車を降りて行った。
どうやら寝過ごしかけたらしい。

すると、その女の子が座っていた向かいの席に座っていた年配の男性が、
突然立ち上がり、女の子が座っていた席の足元に置き忘れてあったらしい
小さなバッグをつかみ、無言でサッと、ホームへ投げた。

そのあと、ドア付近に立っていたカップルの女の子の方が、
ホームにいた人にその投げられたバッグを指さして、無言で説明(笑)。
電車が走りだした時、そのカップルの女の子がホームを見ながら、
「あ、大丈夫だ。よかった。」
どうやら無事に、持ち主の女の子が戻ってきてバッグを手にしたらしい。
USAGI の席からは見えなかったが、
USAGI の向かいに座っていた高校生の男の子たちが、
「うわ、すっげー」と、感嘆の声をあげていた。

電車を慌てて降りた女の子。
バッグを見つけて間一髪、ホームへ投げた男性。
ホームの人に合図して伝えた女の子。
ホームにいた人。

・・・全員、無言だった。
にもかかわらず、素晴らしい連携プレーで、
ちゃんと持ち主の手にバッグが戻ったとはスゴイ。
日本人、めちゃテレパシー使えてるやんっ!

この日はアレルギー症状でクラクラだったけど、
この奇跡に遭遇して、かなり気分がアガった↑
知らぬ者同士の連携に、なんかうれしくなった。(^-^)

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